2008.01.28 Mon
「間違いは4つある」 ブログネーム.三ツ星
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間違いはよくあることですが。。。
同じミスを繰り返さないように注意しましょう!
【第912回】
三ツ星のプロフィール
勉強するのはいいんだけど、役に立たない勉強も実はある。
「よく言うじゃない。大学なんか行ったって役に立たないよって」
「はい…」
小声で自信なさげにそう応じるものの、ケンジの目には強い同意の色があった。
ケンジはただ今スランプ真っ只中!
やってもやっても空回りして、成績が下がりすらした教科もある。
「ケンジくんはやる気もあるし、計画通りに進んでいるんだよね。どんなに忙しくてもそれだけはきちんとやり遂げる執念はすごいんだ実際」
「はあ、はい。けど前に進めなければ一緒です…」
「そんなに腐るなって(笑)」
僕はファイルから一組のプリントを出した。
「これを使おう」
「?」
「勉強っていうのはただ参考書めくって、問題集の問題をひとつひとつ解いて、ノートに(1)ア、(2)オとか書いてればいいわけじゃないんだ。いいね」
例えば、テストの時は点を取るのが目的だ。適当な選択肢でもいいからとにかく埋める。偶然のものでもいいから、点を取る。
しかし勉強となると意味が変わる。
勉強とは鍛えるということだ。理解する。覚える。使えるようにする。実際の試験と同じ時間内に解けるかを試す。部活だって試合に向けて筋力トレーニングをしたり模擬戦をやったりする。
「そういうメニューは、自分でも考えらるようになる方がいいでしょ?」
「…そうですね」
「だからこれを使う」
僕はプリントをケンジの目の前に出した。
「ケンジくんは自分のクセを細かく知らないんだと思う。だからそれをきちんと知ってもらって、勉強のやり方を自分で判断できるようにしてもらうよ」
僕はプリントの左の端っこから右の端っこまでをすーっと指差した。
「コレ見て。これからケンジくん自身の間違いを4つに分類してもらう」
「分類…ですか。難しそうですね」
「やったことがなければ、ね」
僕はイタズラっ子みたいに片目を瞑って笑った。
「まずひとつ目。単なるケアレスミスってのがあるでしょ?」
「ええ、はい」
「たとえば、1だと思ってそう解答したはずなのに、2って書いちゃってるようなやつ」
「あーありますあります!」
「ああいうのってさ、とにかく試験時間に対して焦ってるわけだよ。だから注意力がなくって確認しなかったりしちゃうんだよね」
「そーですねー」
「じゃあさ、ケンジくんは自分の名前を書き間違ったことはある?」
「…!? ないです」
僕はプリントのケアレスミスと書かれた項目をトントンと指で叩いた。
「この差は気になるね。原因はね、慣れだよね? とにかく慣れてるものは簡単には間違えない。掛け算の九九なんて今さら間違えないじゃない」
つまり、ケアレスミスなんてのは一番対処が楽なのだ。類似問題の練習。徹底練習だ。漢字の書き取りだとか、単純な繰り返し作業が足りないだけなのだ。
「じゃあ次は二つ目の段階。答えを見ればわかる状態のこと。たとえば1か2かで迷って、1で答えて間違っちゃったやつね。現代文とかよくあるんじゃないかな」
答えが曖昧な状態なので、まあ間違って良かったというやつだ。
「こういうやつの対策は、答えの正確な知識がなくて見分けがつかないんだから解答解説をよく読むことだね。なければ、その部分の教科書やノートを再確認するんだ」
「はい」
次の三つ目。このあたりになるとキツクなる。
「ケンジくんさ、解説を読むと理解できるやつってあるでしょ? ああ、勉強になったなってやつ」
これはズバリ知識が白紙の状態ということだ。これはその分野なり単元を勉強しなおした方がいいということだ。
「うーん」
「けど、方策はまだあるってことでしょ?」
「そ…うですけど、ねえ…うーん」
「けどそれもコレよりはマシだ」
僕が最後に指し示した四つ目。
「解説を見てもわからない状態ってあるんだ。これはさ、その手前の知識がないと問題文の意味すら読み取れないということなんだよね。たとえば、漢字も読めないのに漢文なんて読めるわけないじゃない。そういうことなんだ。医者のカルテなんて読んだって専門用語ばっかりで読めたモンじゃないでしょ(笑)」
「そうですよね(笑)」
これだけ分類すれば、今、自分が解けない問題の勉強の方策がつかめてくる。自分でそれがつかめると、もう少し変わるんじゃなかろうかと。
「どうだい、こういう風に自分の知識の状態をもう一度整理し直してみようよ?」
「わからなくなったらまた聞いていいですか?」
「もちろん!」
自称受験生の味方の僕は力いっぱい胸を叩いてむせた。
ケンジが笑った。まだまだ障害はあるんだけど、希望が出たには違いなかった。
(その他のブログでも「教育の現場」を覗いて見て下さい♪)

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勉強するのはいいんだけど、役に立たない勉強も実はある。
「よく言うじゃない。大学なんか行ったって役に立たないよって」
「はい…」
小声で自信なさげにそう応じるものの、ケンジの目には強い同意の色があった。
ケンジはただ今スランプ真っ只中!
やってもやっても空回りして、成績が下がりすらした教科もある。
「ケンジくんはやる気もあるし、計画通りに進んでいるんだよね。どんなに忙しくてもそれだけはきちんとやり遂げる執念はすごいんだ実際」
「はあ、はい。けど前に進めなければ一緒です…」
「そんなに腐るなって(笑)」
僕はファイルから一組のプリントを出した。
「これを使おう」
「?」
「勉強っていうのはただ参考書めくって、問題集の問題をひとつひとつ解いて、ノートに(1)ア、(2)オとか書いてればいいわけじゃないんだ。いいね」
例えば、テストの時は点を取るのが目的だ。適当な選択肢でもいいからとにかく埋める。偶然のものでもいいから、点を取る。
しかし勉強となると意味が変わる。
勉強とは鍛えるということだ。理解する。覚える。使えるようにする。実際の試験と同じ時間内に解けるかを試す。部活だって試合に向けて筋力トレーニングをしたり模擬戦をやったりする。
「そういうメニューは、自分でも考えらるようになる方がいいでしょ?」
「…そうですね」
「だからこれを使う」
僕はプリントをケンジの目の前に出した。
「ケンジくんは自分のクセを細かく知らないんだと思う。だからそれをきちんと知ってもらって、勉強のやり方を自分で判断できるようにしてもらうよ」
僕はプリントの左の端っこから右の端っこまでをすーっと指差した。
「コレ見て。これからケンジくん自身の間違いを4つに分類してもらう」
「分類…ですか。難しそうですね」
「やったことがなければ、ね」
僕はイタズラっ子みたいに片目を瞑って笑った。
「まずひとつ目。単なるケアレスミスってのがあるでしょ?」
「ええ、はい」
「たとえば、1だと思ってそう解答したはずなのに、2って書いちゃってるようなやつ」
「あーありますあります!」
「ああいうのってさ、とにかく試験時間に対して焦ってるわけだよ。だから注意力がなくって確認しなかったりしちゃうんだよね」
「そーですねー」
「じゃあさ、ケンジくんは自分の名前を書き間違ったことはある?」
「…!? ないです」
僕はプリントのケアレスミスと書かれた項目をトントンと指で叩いた。
「この差は気になるね。原因はね、慣れだよね? とにかく慣れてるものは簡単には間違えない。掛け算の九九なんて今さら間違えないじゃない」
つまり、ケアレスミスなんてのは一番対処が楽なのだ。類似問題の練習。徹底練習だ。漢字の書き取りだとか、単純な繰り返し作業が足りないだけなのだ。
「じゃあ次は二つ目の段階。答えを見ればわかる状態のこと。たとえば1か2かで迷って、1で答えて間違っちゃったやつね。現代文とかよくあるんじゃないかな」
答えが曖昧な状態なので、まあ間違って良かったというやつだ。
「こういうやつの対策は、答えの正確な知識がなくて見分けがつかないんだから解答解説をよく読むことだね。なければ、その部分の教科書やノートを再確認するんだ」
「はい」
次の三つ目。このあたりになるとキツクなる。
「ケンジくんさ、解説を読むと理解できるやつってあるでしょ? ああ、勉強になったなってやつ」
これはズバリ知識が白紙の状態ということだ。これはその分野なり単元を勉強しなおした方がいいということだ。
「うーん」
「けど、方策はまだあるってことでしょ?」
「そ…うですけど、ねえ…うーん」
「けどそれもコレよりはマシだ」
僕が最後に指し示した四つ目。
「解説を見てもわからない状態ってあるんだ。これはさ、その手前の知識がないと問題文の意味すら読み取れないということなんだよね。たとえば、漢字も読めないのに漢文なんて読めるわけないじゃない。そういうことなんだ。医者のカルテなんて読んだって専門用語ばっかりで読めたモンじゃないでしょ(笑)」
「そうですよね(笑)」
これだけ分類すれば、今、自分が解けない問題の勉強の方策がつかめてくる。自分でそれがつかめると、もう少し変わるんじゃなかろうかと。
「どうだい、こういう風に自分の知識の状態をもう一度整理し直してみようよ?」
「わからなくなったらまた聞いていいですか?」
「もちろん!」
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ケンジが笑った。まだまだ障害はあるんだけど、希望が出たには違いなかった。
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