爆勝(笑)☆大学受験奮闘記

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「講談・四面楚歌」  ブログネーム.三ツ星

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今回は「講談」です。
三ツ星さん渾身の新境地ですね☆

【第1151回】

三ツ星のプロフィール





僕は勉強まで教えるわけではないけれど、概要を要約したり講談調で説明したりすることはある。それで興味持ってくれるからいいかなと。



「三ツ星さーん、漢文がわからないですぅ~」






教科書を遺書のようにおずおずと開き、ナナが泣きそうな顔をした。だから「葬式じゃねえんだからよ」と軽く突っ込んだ。



「明日のテストはわたしのお葬式ですぅ~」

「あっはっは」



それはさておき、確かに漢文は男の子向けな内容が多い。女の子向けなのは古文の方が多い。

ナナが助けを求めてきたのは、「四面楚歌」というエピソードだ。



「ナナちゃん、四面楚歌って読める?」

「はい、しめんそうたです」



真顔だったから本気だったのだろうか。突っ込むのが一瞬遅れた。



「しめんそか、だよ」

「はい」



四面楚歌というのは、楚の国の王様が戦争してるときの話だ。自分の城を取り囲む敵国の兵士たちがこの王様が治める国の歌を歌いだした。王様は、敵国の兵士になった国民が多いことを悟って悲しみ死を決意した。



「この王様は項羽(こうう)って言うんだ。この人、中国の歴史でも一番強いんだよ」



どのぐらい強いかと言うと、彼は死を決意してから城を脱出して故郷に帰ろうとするんだが、後を追ってきた数千人の敵兵をたった28人で撃退してしまう。強烈だ。



いくら強いといっても限度がある。この圧倒的不利の状況をかいくぐるには戦闘力に特化しないといけないと項羽は判断するわけだ。つまり、兵士以外は捨てていかなければならない。戦えなければ、大事な情報を持っている人間なんかはそのままではいられない。敵の捕虜になって情報を漏らしたり、それを引き出そうとする敵の拷問で辛い思いをしないように彼らは死を選ばないといけない。



「項羽は、城を脱出する前に、最愛の奥さんを殺さなければならなくなったんだ」

「かわいそー」

「だよね…」



この奥さん、名前を虞美人(ぐびじん)といって、日本でもヒナゲシにこの名にちなんだ“虞美人草”なんて呼び方もある。はかない美人、ぐらいの意味で使われる。



「項羽はメチャクチャ戦争に強い。そして情熱的で自分の気持ちにとても素直なやつだ。彼のそんな人柄に惚れ込んだ部下たちも多かったんで、最後の夜に宴会を開いた時もずいぶん盛り上がったようだ。項羽は垓下の歌(がいかのうた)っていう有名な詩を虞美人に贈る」

「どんな詩なんですかー?」

「うん、だいたいだけどな、こんな詩。“オレは山を張り倒すほどパワーがあって、気合入れると世界中がビビるほど強いってのに、天に見放されたってだけで愛馬までションボリして走らなくなっちまった。これじゃもうどうしようもねえや。自分のことでもこうなのに、愛するお前のことすらどうすればいいのか考え付かない” なんて泣きながら言うのよ」



虞美人からすると、今まで強気の化身みたいだったダンナがいきなりこんな弱気を吐くわけだから、いよいよこれまでかと覚悟するんだね。漢文なんかの小説だと、そのまま彼女は自殺する。もう一番泣けるシーン。



項羽は決死隊を編成して30万の敵兵に囲まれる城を脱出する。目指すは、故郷。ここで再起を図るためだ。



「この時の激戦がね、ナナちゃん。さっきも話したような、残った28人で数千人の追っ手を壊滅させるシーンなんだ。この時の項羽の一言も決まってるわけよ。“見ろ、オレは天から見放されただけで、戦争が弱いわけじゃない”なんて強烈な自信だ」

だからこそ、だ。項羽は自分が天から見放された事がようやく受け容れられたんだね。理由までわかったわけじゃないんだろうけど、観念しちゃったんだ。



なおも追ってくる敵兵の中に、故郷が一緒のやつがいたのを見つけた項羽。彼に自分の首をあげようと決めちゃうんだ。それでおおーいと声をかける。



“聞けば俺の首に莫大な賞金と領地がかかっているというじゃないか。どうせなら知り合いのお前にオレの首をやるよ”と、その場で自刎(じふん)するんだ。



「ジフンってなんですか?」

「日本のハラキリみたいな自殺の作法だね。自分の持った剣の両端に手を添えて、そのままグイと押して自分の首を切り落とす方法だ」

「…聞かなきゃヨカッタ…」

「まあ、そうだね。それでも、こうやって得られた平和で、これから400年も続く国が始まったんだよ」

「400年…長っ」



ちょっとした沈黙のあと、僕はナナに『四面楚歌』の流れが分かったかどうかを尋ねた。わかるというので、そのまま教科書の用語の解説だけしてから帰した。



はたして、ナナは漢字の間違いを除いて理解はほぼ満点だった。





たまには、こんな講談で勉強意欲を引き出すのもいいよなあと独りご満悦な三ツ星さんでした。<






(その他のブログでも「教育の現場」を覗いて見て下さい♪)





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