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このブログのこの場をお借りし、
お母様のご逝去、謹んでお悔み申し上げます。
今回の岡山桃っ子さんの原稿を拝見しながら、
しっかりとした「死生観」を持つことは、
自分の人生に「ハリ」を持たせ、より良く生きていくためにも
必要なことではないかと感じました。。。
【第1083回】
岡山桃っ子のプロフィール 本来ならば、皆さんに第4話をお届けするはずでしたが、急遽予定を変更して、今回は号外とさせて頂きます。というのも、去る7月2日我が実母が満82歳の生涯に幕を下ろし、それを通じて学ばされた事が多かったので、是非皆さんにお伝えし、気持ちを共有して頂きたいと思ったからであります。
まず皆さんにお伝えしたいのは、
母が息を引き取る瞬間まで一生懸命生きたということであります。尿がほとんど出なくなった時、
医師、看護師より、かなり危険だと聞かされてから、なんと5日間も生き延びることができました。これは医学的に見ても
驚異的なことだそうです。家族や親戚が次々と会いに訪れ、姉と私(母の実子は我々2人姉妹のみです)が交代で付きっきりで看病し、夜も交代で寝泊りし、皆の気持ちが一つになって母を支えたからではないでしょうか。病院でも皆さん同感だったそうです。正に
「愛の力」でしょうかね。最期は姉、私、我が娘の3人で看取ってあげることができました。
さて、お葬式の日、従姉が着物の着付けが上手なので、手伝いに来てもらい、姉と私が喪服を着せてもらっていた時、従姉から聞かされた2つの話は感動的でした。
一つ目は、従姉が着付けを習いに行くきっかけを母が与えたという事でした。従姉は母の兄の娘です。彼女がまだ若かった頃、母は着付けが上手だったので、身内のお葬式の時、従姉は母に着せてもらっていたそうです。その時、母の
「着付けができるようになっていたら、先々人にも着せられるからいいよ」という言葉に刺激を受け、早速着付け教室へ習いに行ったそうです。そして今や着付けの講師の資格も持ち、色んな人に着物を着せてあげられ、重宝されているとのことです。姉もこの度母の看病から解放されたので、従姉から習いたいと言っています。
もう一つは、お寿司の味のことです。母はお寿司の作り方を従姉の母、つまり母にとっては兄の奥さんから教えてもらっていました。そして、従姉も同じ人から教えてもらっていました。ある時、従姉が私の姉に会いに来ることがあり、姉は従姉の為にお寿司を作って待っていたところ、偶然にも従姉の方でも手作りのお寿司を持参したそうなのです。それならば、味比べをしましょうということになり、お互いに相手が作ったお寿司を口にしてびっくり!
な、
なんと、
同じ味だったそうなのです!つまり、教えた人は従姉の母ですが、その味が従姉に伝わり、又一方では我が母から姉にと
きっちり伝わっていた訳です。正に
伝承とはこのことだと、この話を感慨深く受け取りました。
着付けもお寿司も
日本文化です。それを
代々受け継ぐには、このように地道にこつこつと人から人へと伝えていく努力が必要なんですね。如何なる文化も人から人へと伝わって今日まで絶えることなく続いているんですよね。
母の死を通じてそれを改めて感じさせられました。
高校生の皆さんはまだ若いので、習い事でも何でも、身に付けようと思えばいくらでも身に付けられます。それが
将来必ず役に立つ日がやってきます。頑張ってください。
(その他のブログでも「教育の現場」を覗いて見て下さい♪)